勉強、読書、趣味

大学院の研究のこと、読書のこと、趣味のこと

研究テーマ、このまま進んでよいか自信がない。

研究テーマが絞れなくて困っているという話をします。

 

大学院受験の場合は、だいたい受験の際に、研究室訪問をすることがほとんどですし、出願書類の中に「研究計画書」もありますので、ある程度研究テーマが絞られていることが前提です。

 

私の場合も、「研究計画書」を書いたのですが、その後入学し、本格的に授業が進むにつれて、このままこのテーマで進んでよいのかな?と不安に思う日々です。

 

不安に思う理由はなんだろうと考えてみました。

 

①本当に「研究計画書」のテーマに興味があるのか?

私の出願時の「中国語圏の日本語学習者の聴解ストラテジー分析」というものでした。

台湾に暮らし始めてから、何人かの台湾人の方と言語交換をしてきました。その方々に、「一番苦手な技能は何ですか?」と聞いたところ、みなさん口をそろえて「聞き取り」とおっしゃるのです。それを聞くたびに、「なぜ聞き取りが弱いのか?」「どのような練習や活動をすることで聞き取り力が上がるのか?」などを自分なりに考えてきました。そのような疑問を持っていたことで、研究計画は聴解ストラテジーをテーマにしようと決めました。

 また、研究室の先生にご相談した際にも、「聴解」の研究はまだ足りてない、ということを聞き、聴解をテーマにするということで心に決めました。ただ、正直短時間で決めたということもあり、「本当に聴解でよいの?」というところで、迷いが生じてきたわけです。

 

②研究の「空地」が見つかりそうにない。

 ①の続きですが、研究室の先生もおっしゃったことですが、「研究にはオリジナリティーがなければだめ」。オリジナリティー、言い換えると「空地」。自分のテーマに関連した先行研究を読み、先行研究では扱われていないテーマ、対象、切り口で研究テーマを設定する必要があります。これは現時点では、十分な先行研究をしていないので、何とも言えませんが、自分なりに先行研究を調べてみると、どれもすばらしくきちんと研究しているように見えて、「そこに自分が入るスキなどあるんだろうか??」という妙な不安に駆られます。(まぁ、完成した論文を読むと、どうしてもそう感じてしまうものかもしれませんが。)

 

③他にも面白そうなテーマがたくさんある!

私は、評価やストラテジーに興味がある人間ですが、他にも興味の幅が広くて絞れません。これまで頭に浮かんだテーマとしては、「異文化コミュニケーション」「社会言語学」などです。これらは、自分にとっては全くというほどではないけれど、あまり知識がありません。なので、目新しくて新鮮です。せっかくなので、これまで自分がど真ん中で興味を持っていたものよりも、これまでは深く知らなかったことを研究する方が、研究者としての幅は広がるのではないか?と思ったりもしています。あと、単純に「隣の畑は青く見えます」ね。「異文化コミュニケーション」いかにも面白そうな響きですし、「社会言語学」って「社会」とつながってそうで格好いい!

 

以上が、研究テーマが絞り切れない理由です。

「風呂敷を広げるフェーズ」「絞り込んでいくフェース」とあってよいとは思うのですが、「風呂敷を広げるフェーズ」もたいがいにしておかなければ、時間がもったいないです。横で研究テーマが絞られている人は、すでに自分のテーマに関する先行研究をどんどん読み始めているかもしれないのです。

 

絞り込むためにやることは??

1つ1つ興味があるテーマについての先行研究の論文を読んでいくことかなと思います。とりあえず週末はひたすら大学院の勉強です。

 

(おわり)